コラム

  • シニアのための時間の話
    「なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか」(ダウエ・ドラーイスマ著)を読んだ。脳生理学や認知科学や心理学の諸説を散りばめた面白い内容ではあるが、肝心の疑問に対する的を射た回答は載っていなかった。この命題は古くから人間共通の関心事であるが(特にシニアにとって)、まだ正解が無いようである。今回はこのテーマに迫ってみたい。 人は時間が経つのをどのように感じるのだろうか? 一般的学説では「嫌いなことをさせられている時、楽しくない時、退屈な時は時間が長く感じられ、楽しいことをしている時は時間が早く過ぎてしまったように感じられる」と言う。確かに、嫌なことをさせられている時は、何度も時計を見ながら時の経つのが遅く感じられるし、何かに夢中になっている時は時間を忘れていて、ふと気がつくと随分...
  • OECD幸福度調査
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  • 高齢者の孤食
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  • ノーベル医学賞受賞者列伝
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    エージレス社会とは、高齢者が年齢による差別的扱いを受けず、自らの能力と責任で活き...
  • IoTただいま進化中
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  • シニアのための脳の話③―記憶の迷宮
    鮮明に思い出されることがある一方、重要な場面であった筈なのに、情景が浮かんでこな...
  • シニアのための脳の話②―不思議な感情
    私の若い頃に好きだった作家の一人に高見順がいる。戦後期に活躍した著名な作家だが、...
  • シニアのための脳の話①―左脳と右脳
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