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シニアやパート社員が流入 厚生年金、被保険者が増加公開日:2018.12.03厚生年金の適用事業所や被保険者数が増えている。被保険者の数は2018年6月時点で3989万人となり、1年前に比べて76万人増加、2年前より218万人の大幅なプラスになった。国民年金の被保険者は減少しているものの、厚生年金の人数は増えており、年金制度全体ではほぼ横ばいとなっている。 増加の要因は「60歳以上のシニア世代とパート女性の加入」とニッセイ基礎研究所の中嶋邦夫主任研究員は指摘する。中でも60~69歳は14年の公的年金の財政検証で作成された加入者見通しを最も大きく上回っている年齢層だという。国は高齢者や女性の就労を促しており、その結果が人数に表れた。企業の間で人手不足感が強まっているのも追い風だろう。 注目は短時間労働の被保険者だ。厚生年金適用の基準が16年10月に拡大され、パー...