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対策遅れる高齢者の労災公開日:2018.12.20さまざまな業種で人手不足感が強まる中、シニアに働き手としての期待が高まっている。しかし、過労で倒れるなど、六十歳以上の労働災害は目立つ。厚生労働省によると、昨年の死亡災害事案九百七十八件のうちの三分の一を六十歳以上が占める。専門家からは「健康に配慮した雇用環境の整備が追いついていない」との指摘もされている。 厚労省の労働災害発生状況によると、昨年発生した死亡災害九百七十八件のうち、六十歳以上は三百二十八件(33・5%)。十代から十歳ごとに六つに分けた年代別で最も多く、五十~五十九歳の二百三十五件(24・0%)を百件近く上回った。業種別では、建設業が百九人と最多で、製造業三十八人、商業三十六人、運輸交通業三十人、その他の事業のうち警備業が二十四人だった。 (中日新聞 12月5日)...