大和ハウス工業など、立ち作業の負担を軽減するアシストスーツを開発

大和ハウス工業は10月13日、工場での立ち作業負担を軽減するアシストスーツ「アルケリスFX」を開発したと発表。大和ハウス工業の全国9工場に順次導入する。アルケリスFXは、アルケリスが販売する医療従事者の立ち作業を支援する「アルケリス」をベースとする無動力のアシストスーツ。サンコロナ小田の炭素繊維複合材料を採用することで重量をおよそ40%軽量化。大和ハウス工業の工場での実証実験の結果を反映した3社の共同開発。
(ASCII.jp 10月20日)

様々な業界で、ロボットの導入が進んでいるが、ロボットによる完全自動化が難しい作業は、今後も人手に頼らざるを得ない。そうしたとき、人の作業を補助する器械が役に立つ。アシストスーツは、その典型だ。

今回開発されたアルケリスは、軽量で、かつ、無動力で動く。モーターがないため電気不要で充電する必要もなく、長時間作業を継続できる。価格も50万円台とそれほど高くない。身体障害者用のアシストスーツの場合、症状によっては高い機能を求められるが、工場や医療現場の作業支援に目的を限定すれば、軽量、低価格を実現することができる。アルケリスはその良い例となった。

普及価格帯の製品が登場したことで、立ち仕事を支援するアシストスーツは、今後、多くの業界に普及していくだろう。高齢者や女性など、体力に自信のない人々にとっては、雇用機会の拡大につながる朗報だ。