職探すシニア25万人、10年で2.2倍 ミスマッチ解消必須

仕事を探すシニア層が急増している。ハローワークで職を探す65歳以上の有効求職者は25万人と10年間で2.2倍になった。長い老後を過ごすために働かざるをえない面もある。労働人口の減少を踏まえ、人手不足の解消につなげる工夫が欠かせない。
(中略)
ハローワーク池袋の担当者は「シニアには事務職の人気が高いが、求人はマンション管理や清掃などが集まりやすい」と明かす。月3回程度、高齢者向けセミナーを開き、幅広い職種に目を向けるよう促しているという。
(日本経済新聞 1月3日)

高齢化に伴い65歳以上の人口は増えているが、65歳以上の求職者はそれ以上に増加している。高齢者の就労意欲は、コロナ禍による落ち込みはあったものの、長期的には強くなる傾向にある。高齢者に対する求人も増えてはいるが、求職者との間には職種などで乖離があり、求人と求職のミスマッチが指摘されてきた。

ミスマッチの解消には、この記事が紹介しているように高齢者がより「幅広い職種に目を向ける」ことも重要だ。ただ、求人側もマンション管理や清掃などの伝統的な高齢者向け業務だけでなく、幅広い職種に目を向ける必要がある。この記事では、介護の仕事を48種類に細分化して、高齢者とのマッチング率を向上させた例も紹介されているが、同様のことは介護に限らない。経理や総務などの一般的な事務でも業務細分化は可能だ。特に、今後、AIの活用が進めば、専門的なノウハウが必要な判断はAIが行い、AIができない業務を人に割り振ることもできる。企業が新しいテクノロジーを積極的に取り入れることで、高齢者の雇用機会は飛躍的に増加する可能性がある。