われら輝くシニアチア!

シニアになっても、人を応援する気持ちを表現したい―。奈良県五條市を拠点に活動する「シニアチアダンスクラブあかね」は平均年齢65歳。結成から5年目の現在、初練習時には15人ほどだったメンバーも35人以上に増え、活動の場を広げている。
(中略)
ステージへの出演には技量などでふるいに掛けず、「出たいと手を上げた人で編成する。楽しくやるのがモットー」という。
(奈良新聞 1月14日)

シニア向けに様々なダンスサークルがあるが、その中でもチアダンスは最も運動量が大きなダンスの一つだ。フラダンスや盆踊りとは必要とされる筋力や持久力が違う。加えて、ダンスすること自体が目的ではなく、チアすること、即ち、応援することが主たる目的であるため、求められるレベルが高い。応援の役に立たないダンスでは、単なる自己満足になってしまう。目指す目標が高いだけに、それを達成したときの喜びは、ひとしおだ。

とは言え、出たい人をすべて参加させた上で、応援の役に立つ一定以上のパフォーマンスを上げるには、様々な工夫が要る。個の力を伸ばすとともに、個人の能力にばらつきがあったとしても、チーム全体としてアピール力のある演技構成にしなければならない。

このことは、シニアによる仕事の組織作りでも同じだ。若い世代に比べて、個人の能力や健康状態のばらつきが大きいシニアを中心に組織を構成する場合、個人の能力を開発し、最大限活用するとともに、組織全体で付加価値を高めるよう、人員構成や業務内容を最適化していく必要がある。