デイサービス利用者が「廃材コースター」づくりに協力

妙高市のふるさと納税の返礼品に登録されている「廃材コースター」づくりに、デイサービスの利用者が協力する取組みがはじまり、お年寄りのやりがいにつながると話題になっています。廃材コースターは、妙高市の山﨑建設が、建築現場で余った建材を使って製造・販売しています。ことし9月、コースターが妙高市ふるさと納税の返礼品に登録されたことをきっかけに、妙高市のデイサービスセンター「くりはら」が仕上げ作業を引き受けることになりました。作業には、施設を利用するお年寄りの希望した人があたります。
(上越妙高タウン情報 12月29日)

介護保険のデイサービスは、日帰りで介護サービスを受けることのできる施設だ。介護保険の適用者のみが利用できるので、利用者は要支援か要介護と認定されている人ということになる。したがって、一般的には、デイサービスの利用者が賃金を得るような仕事をすることは難しい。

しかし、デイサービスでも、手先の運動機能の訓練と娯楽を兼ねて、小間物作りを楽しんだりもする。デイサービスセンター「くりはら」は、どうせ手先を動かして何かを作るならふるさと納税の返礼品として使える廃材コースターを作ろう、と思い立った。報酬は賃金というより謝礼金のレベルだが、作業をしてお金を貰うという事実が社会に貢献しているという実感を呼び起こして、利用者に喜びを与えている。

このように、デイサービスの利用者でも、適した業務を探せば、報酬を得るに値する付加価値を提供できる。健康な高齢者なら、なおさら、その機会は多いはずだ。