「シニア期も働きたい」50代は76%

Indeed Japanは10月7日、「シニア世代の就業」に関する意識調査の結果を発表した。調査は9月7日~8日、50代~70代の男女1,800名(性世代均等割付)を対象にインターネットで行われた。
シニア期に働きたいかどうかを尋ねたところ、58.3%が「働きたい」「働く必要がある」と回答。特に50代は75.5%と非常に高く、60代(58.3%)、70代(41.0%)と年代が上がるほど下がる傾向に。また、現在就業している人(802名)を対象にみると、シニア期も「働きたい」「働く必要がある」と回答した人は89.7%にのぼった。
(マイナビニュース 10月13日)

シニアになっても「働きたい」か「働く必要がある」という人は半数を超えているが、年齢が上がると働きたくない人が増える。年齢が高くなるにつれて、健康不安が増すとともに、希望する職種に就くことが難しいという現実に直面するためかもしれない。働くことへの不安や課題として、「健康状態が維持できるか」(59.6%)、「働くための気力を維持できるか」(38.5%)が挙げられていることからも、それが伺われる。

逆に言えば、多少の健康不安があっても安心して働ける環境が多くの職場で整い、年齢が高くなっても仕事の選択肢が豊富にあれば、シニアの就労意欲は向上するということだ。こうした環境の整備は雇用主である企業側の責任であるが、シニアの側も今までの経歴に囚われることなく、新たな仕事にチャレンジすることで、選択肢を広げることができる。シニアの雇用機会の拡大には、労使双方の努力が欠かせない。