大和郡山の五條運輸が厚生労働大臣表彰特別賞を受賞

高齢者が活躍するための雇用管理や職場環境改善などに取り組む企業を表彰する2022年度「高年齢者活躍企業コンテスト」(厚生労働省など主催)の表彰式が5日、東京都千代田区のイイノホールで開かれた。奈良県大和郡山市白土町の五條運輸(原田勝子社長)が厚生労働大臣表彰特別賞を受賞した。
(奈良新聞 10月6日)

高年齢者活躍企業コンテストの厚生労働大臣表彰では、最優秀賞1社、優秀賞2社、特別賞3社が選ばれる。五條運輸は、特別賞を受賞した企業のひとつだ。定年制を廃止し、処遇や能力開発など人事面で年齢に関係のない制度を整えている。加えて、経営層との定期的な面談によってきめ細かな働き方の調整を行うとともに、物流センターでは防暖・防寒対策をするなど高齢者でも働きやすい作業環境の改善に努めている。

コンテストでは、年齢ではなく能力や責任に応じて処遇するという人事制度のベースの上に、高齢者でも働きやすい環境の整備の努力をし、高齢の社員の活用に成功していることが評価された。五條運輸では従業員の16%が60歳以上で、最高齢は79歳だ。体力を必要とする業務が多い物流業としては、高齢者の活躍を高いレベルで実現している。高齢者向けの作業環境の改善策については、他の業界でも参考になるだろう。