50歳代男性の仕事のリアル キャリア未達成は約3割も、働くシニアは増加へ

今年の秋以降も続くといわれている物価高。一方で、2022年度の年金受給額は昨年度に比べて0.4%減額となっており、老後の不安は増す一方でしょう。最近では60歳代以降も働く方が多いですが、それより前の50歳代男性は仕事に対してどのように感じている方が多いのでしょうか。株式会社UPDATERが50歳代の男性会社員106名を対象に行った、50歳代男性の幸せな働き方に関する意識調査より確認します。
同調査で「あなたは今の働き方を考えたときに、「毎日がなんとなくつまらない」「なんとなく不安」のいずれかに当てはまる感覚がありますか。」と聞いたところ以下のような結果になりました。「かなりある」が21.0%、「ややある」が54.0%と7割強の方がなんとなくつまらない、不安と感じています。
(LIMO 8月26日)

役員となり、さらに上を目指す人を除いて、50代は仕事のキャリアの終わり方を考える世代だ。仕事の閉塞感や今後のキャリアへの不安から、「なんとなくつまらない」と感じる人が7割に達するのも、ある程度うなずける。一方で、7割の人は、それなりにキャリア上の自己実現が達成できたと感じている。つまり、「今までの仕事で自己実現はある程度できたが、今は、引退を控えてなんとなくつまらない日々を送っている」というのが、典型的な50代像のようだ。

50歳を過ぎても、つまらなくない日々を送るには、恐らく実現したい自己を年齢によって変えていくことが重要になる。社長になる目標は達成できなくても、社会に貢献するという目標には多様な選択肢があり、達成可能なものを見つけることは可能だ。社長になることも、自ら起業すれば実現できる。50代は、老後を見据えて、実現したい自分の姿を見直すべき時期だ。