「脱炭素」、シニアが伴走 情報収集・分析スキル生かす

脱炭素が世界の潮流になるなか、エネルギー分野のエキスパートとして企業の脱炭素の取り組みに伴走するシニアがいる。現役時代に培った人脈や情報収集・分析スキルを生かし、新ビジネス創出を手助けする。石炭や石油などの化石燃料から再生可能エネルギーや水素に大きく転換する渦中で、自分の知識をアップデートしながら現役世代を支える。
(日本経済新聞 7月29日)

「現役時代に培った人脈や情報収集・分析スキルを生か」すことができる職場があれば、現役引退後も働くことができるし、働くべきだろう。働くのは、収入のためだけではなく、社会貢献のためでもある。貢献の成果を上げるには、自分のスキルを使って今直面する問題を解決する能力が必要だ。

一般的に言って、企業の中で地位が上がると、人脈は広がるが、現場の問題を解決するスキルを発揮する機会は減っていく。上位の管理職ほど、部下がまとめた解決案の是非を判断するだけの仕事が多くなり、自ら解決案を策定することが少なくなる。そのため、情報収集の能力や情報分析の感が衰えることもある。また、時代の流れとともに、情報の収集・分析の手段も変化するものだ。年齢に関わらず社会に貢献し続けるには、知識だけでなくスキルも今の時代の最新版にアップデートし続けなくてはならない。