100歳の国立公園局レンジャーが引退。戦争の経験伝え続け

アメリカ国立公園局の最高齢現役レンジャー、ベティ・リード・ソスキンさんが100歳で引退した。ソスキンさんは3月31日に、カリフォルニア州リッチモンドの「ロージー・ザ・リベッター / 第2次世界大戦ホーム・フロント国立歴史公園」で、勤務最終日を迎えた。
この歴史公園で、第2次世界大戦の経験を伝える講座を担当していたソスキンさん。レンジャーとして働いた日々について「情報源として歴史、私の知っている歴史を伝え、新しい国立公園を形作る仕事は、とても刺激的で充実していました」「それは、私の人生の最後の時間で、とても意義深いものとなりました」と振り返った。

(HUFFPOST 4月1日)

米国のようにジョブ型雇用で定年がない雇用環境であれば、100歳まで働く人も出てくる。第2次世界大戦の経験を伝えるというジョブは、高齢のソスキンさんだからこそできる仕事だ。さらに、ソスキンさんは、黒人女性であることから、第2次世界大戦を契機に米国の黒人と女性の地位が向上した歴史の当事者でもある。第2次世界大戦ホーム・フロント国立歴史公園にとっては、唯一無二の貴重な人材だったはずだ。

ソスキンさんは、若い頃から国立公園の仕事をしていたわけではない。長年、夫とともにレコードショップを経営していた。高齢者が若い人に伝えるべき経験は、必ずしも、仕事で培われたノウハウのようにある業務に直結するものだけではない。ある時代を生きたこと自体に価値があることもある。シニアが社会貢献に役立つ自身の経験を探るとき、少し広い視野に立って、人生を振り返ってみるのも良いことだ。