シニアの力を地域へ、小田原市

シニア世代の活力や意欲を就業などにつなげようと2月14日、地元企業らが雇用実績や求人情報を紹介する「合同お仕事説明会」がおだわら市民交流センターUMECOで行われた。主催は市生涯現役推進協議会。この日は小田原や箱根の14企業・団体が出席。参加したシニア世代約40人にシニア雇用の実績や、求める人材といった情報を伝えた。
(タウンニュース 2月19日)

小田原市の生涯現役推進協議会は、厚生労働省の「生涯現役促進地域連携事業」の一環として設立された団体だ。小田原市を始め、商工会議所、シルバー人材センター、社会福祉協議会、横浜銀行、関東学院大学など、産官学の10団体が会員となり、高齢者と事業主の双方に対して支援を行っている。

求職と求人のマッチングは、小田原市のシニアバンク制度が担っているが、マッチングが活性化するには、求職と求人の両方を増やすと共に、労使間のニーズの共有を深めてマッチングの精度を上げることが重要だ。生涯現役推進協議会は、啓発セミナーを開催して就労に興味や関心がない高齢層にアプローチして就労意欲の向上に努めている他、事業者に対しても高齢者の雇用に関する成功事例や制度上のメリットを伝えるセミナーを実施して雇用の拡大を進めている。また、高齢者の現場体験や事業所訪問による高齢者雇用の支援など、マッチングの精度を向上させるための施策も行ってきた。

社会全体で生涯現役を実現するには、マッチングサービスだけでなく、こうしたマッチングを取り巻く環境の整備が欠かせない。