力仕事は介護スーツで、長く働ける工夫

10月の高年齢者就業支援月間に合わせて、生涯現役社会の実現に向けたワークショップが26日、三重県津市で行われました。
(中略)
高年齢者活躍企業コンテストで厚生労働大臣表彰の優秀賞を受賞した、介護事業を手がける津市のアールビーサポートの取り組みが発表されました。積極的な高齢者雇用を行っているこの企業では、福利厚生の充実を図っているほか、多様な勤務形態を設けたり、力仕事の際に体の負担を軽減する介護スーツを導入したりと、長く働き続けられるためのさまざまな工夫が紹介されました。
(三重テレビ放送 10月27日)

介護業界では、人手不足から高齢者の雇用が増加傾向にあり、事業所側も高齢者が長く働ける工夫をしている。充実した福利厚生や多様な勤務形態は、既に、多くの事業所が取り入れており、差はそれほど大きくない。そのためかコンテストなどで評価に差異が生まれる観点は、作業負荷の軽減や安全対策に移ってきた。

アールビーサポートでは、介助時に職員の負担を軽減するため、アシストスーツを20台導入した。アシストスーツは、装着者の動きを支え、筋力が衰えた介護職員でも楽に介助をすることを可能にする。職員が高齢化しても働き続けることができる環境を整える上では、重要な役割を果たす。また、車椅子のまま入浴できるリフトライナーや寝たまま入浴できるストレッチャーなどを使用して力仕事の軽減に努めている他、ロボット型の自動掃除機を導入するなど、介護者が極力体力を使わなくて済むよう積極的な設備投資を継続している。

今後、介護以外の業界でも、高齢者が働き続けることができるようにするためには、こうした作業環境改善のための投資が重要になるだろう。