増えるシニアユーチューバー 再生125万回のヒットも

コロナ禍で外出自粛が呼びかけられるなか、家で動画配信サイト「YouTube」を見て過ごす人も多い。見るだけにとどまらず、60代以上の「シニアユーチューバー」として活動する人もじわじわと増えてきている。ちょっとした暮らしの知恵の紹介が、思わぬヒットとなることも。動画づくりが、高齢層の新たな生きがいになりつつあるようだ。
(中略)
大阪府枚方市の服部美智子さん(63)は昨年3月、自身のチャンネル「pokkoma(ポッコマ) life(ライフ)」を開設した。チャンネル名は長女が子どものときに呼ばれていたあだ名に由来するという。「60代主婦のモーニングルーティン」などと題し、掃除やお菓子づくりといった何げない日常を投稿している。
(朝日新聞デジタル 8月21日)

シニア層のネット人口が増えるにつれ、見るだけでなく、自ら情報を発信する人も増えてきた。YouTubeのような動画は、やや敷居が高いような気もするが、慣れてしまえば、テキストを打ち込むより手間がかからなかったりする。近所の知人に話すような感覚で、世界中の人々に語りかけることができるのは魅力だ。

本人にとっては、何気ない日常を投稿しているつもりでも、他の人から見れば、目から鱗の情報もある。情報の価値は、その情報を知らなかった人の方が高く感じるものだ。多くの人に情報を届けられるネット環境は、情報の価値を自然に高める。

若い人を含めた多様な世代とつながることができるのもネットの利点だ。おばあちゃんの知恵は、時として、若い世代に新鮮な驚きをもたらす。

ユーチューバーを職業とするシニアがネット上に溢れる日も、そう遠くはない。