65歳以上の高齢者に聞く住み替えた理由TOP3

「中高年層の住みかえ」などに関する意識調査がこのほど、三井のリハウスにより、2015年4月1日以降に不動産を購入または売却した首都圏在住の45歳以上の顧客1,851名を対象にして実施された。
(中略)
65歳以上の人の住みかえ理由は、1位:「自身の高齢化による将来に対しての不安」(24.4%)、2位:「子供や孫との同居または近居」(20.0%)、3位:「バリアフリーの設備が整った住まいへの住みかえ」(19.3%)と、自身のシニアライフをより意識した結果が上位に浮上した。
(@DIME 5月14日)

若い世代では、住み替え理由は、「より広い家に住みたい」や「住まいの老朽化」が多い。しかし、65歳以上の高齢者になると、子供達が独立して家族の人数は減り、広さは重要でなくなる。むしろ、狭くて安い家に引っ越して、既存の家の売却益を生活費に回す人も出てくる。何より、無駄に広い家は、掃除もメンテナンスも大変だ。

バリアフリーも高齢者のニーズが高い。ただし、家の中だけでなく、周囲の環境を含めたバリアフリーが重要だ。駅や病院、商業施設から近く、坂がなく平坦な道路でアクセスできることなどが重視される。

今後は、これらに加えて、社会活動へのアクセスのしやすさも重要になる。高年齢者雇用安定法が定める「70歳までの就業機会の確保」が浸透し、65歳以降まで働くことが一般化すれば、地域の雇用環境やコミュニティの状況も住む場所を決める大切な要素となるだろう。