モスフード、ロボで遠隔接客感染防止、人手確保に一役

モスフードサービスは27日から、障害を持つ人がロボットを遠隔操作しながら店舗レジの接客業務を行う「ゆっくりレジ」の実証実験を、モスバーガー大崎店(東京都品川区)で始める。外出が困難な就労希望者を非接触型サービスで支援。新型コロナウイルス感染防止や人手確保に一役買いそうだ。今後、ドライブスルーでの活用も視野に導入に向けた課題を探る。
(時事通信7月25日)

この分身ロボットOriHime(オリヒメ)は、上半身だけだが、人の形をしている。顔と手があることで、ボディーランゲージを使った感情表現ができるのが特徴だ。顧客から注文を取るだけなら、マイクとスピーカーがあれば事足りるが、動作が加わることで、コミュニケーションの幅が広がる。顧客も、マイクに話しかけるよりは人型ロボットと話す方が、親近感が湧く。ロボットの操作を簡単にすれば、言葉がうまく発音できない人でも顧客対応が可能だ。

実際、OriHimeには、視線を使って文字盤を操作して文字を入力し、音声合成で話す機能も用意されている。接客の現場ではスピードが重要ではあるが、よく使うフレーズを予め登録しておけば、接客の初心者でも顧客とスムーズに会話ができるだろう。こうした分身ロボットは、接客業の在宅勤務を可能にする。新型コロナウイルス感染防止だけでなく、通勤が難しい高齢者や身体障害者の雇用機会の拡大にもプラスだ。