73歳のボートレースの鉄人が歴代最年長勝利記録を樹立

73歳の現役最高齢レーサー・高塚清一(静岡)が、12日に行われたボートレース津の2Rで逃げ切り、加藤峻二(引退)の保持していた最年長勝利記録(73歳3カ月24日)を塗り替えた。73歳4カ月5日での勝利で、今後もボートレース界が誇る最長老レーサーの走りから目が離せない。
(中略)
 スピードや反射神経で劣っても、54年の選手人生で培った匠の技で対抗できるのが、モーター競技であるボートレースの魅力と言えるだろう。
(ビジネスジャーナル 7月14日)

オリンピック競技のように様々な身体能力を使うわけではないが、ボートレースで勝つためには鋭い反射神経が必要だ。一般に、反射神経は加齢と共に衰える。高齢者に交通事故が多いのはそのせいだ。しかし、この鉄人と呼ばれる選手のように、卓越した才能があり、不断の努力を行って、ボートを操作する能力に長けていれば、70歳を越えてもトッププレーヤーで居続けることができる。オリンピック競技でも馬術のように、自分以外ものの能力を使う競技では、高齢の現役選手は珍しくない。

スポーツに限らず、一般の仕事でも、一芸に秀でていて、その一芸以外の能力は道具を使って補完できる場合には、高齢になっても第一線で活躍することが可能だ。今後、ロボットやAIなど、人が使える道具が高度化していくことに伴い、高齢者の活躍の場も拡大していく。高齢者としては、新たな道具を使いこなし、一芸を磨くことに精進するべきだ。