シニア向けオンライン趣味コミュニティが開拓する「体験+EC」

シニア向けに、趣味を通したオンラインコミュニティを運営するオースタンス(東京都新宿区)の「趣味人倶楽部」。趣味コミュニティのオフラインイベントは月に1600回も開催され、延べ1万人前後が参加していたが、新型コロナウイルスの流行により自粛せざるを得ない状況となった。
その一方でオンラインでの投稿数は2倍以上になり、自粛期間が続く中で「趣味の話をしたい」「趣味を楽しみたい」というニーズが増加したことが分かる。そこで新たにオンラインイベントを開催できる機能を4月にリリース。その結果、1カ月ほどで500名以上が参加した。
(ニュースイッチ 7月6日)

新型コロナウイルス感染症の重症化の割合が高い高齢者にとって、趣味のコミュニティへの参加はリスクが高い。会食や昼間のカラオケでのクラスター発生のニュースに日々接していると、外に出かけること自体、避けたくなる。しかし、そうはいっても、同好の士との会話は、心と体の健康のためにも欠かしたくない。そこで、オンラインコミュニティがシニアの間にも広まっている。

一般に、年齢にかかわらず、人がオンラインのような新たなコミュニケーション手段を使ってみようと思う動機は、仕事上の必要性か親しい人との会話だ。仕事で使う場合には、義務感から動くが、親しい人とのコミュニケーションに使うことが目的の場合は、喜びを得ようという衝動から動く。後者の方が意欲的になるのは当然だ。

こうして、シニアが趣味の世界を通じて、オンラインコミュニケーションに熟達し、ECなどを体験することで、オンライン環境で仕事をこなすことのできるシニアも増えていくだろう。デジタル・デバイドの解消がシニアの課題であった時代は、過去のものになろうとしている。