高齢者の職場づくりコンテストで最優秀賞、香川・坂出市の医療機関

坂出市のこころの医療センター五色台などを運営する医療法人社団・五色会が、厚生労働省などが行った「高年齢者雇用開発コンテスト」で最優秀賞に選ばれました。
五色会では、5年前に定年年齢を60歳から65歳に引き上げたほか、本人が希望した場合は70歳まで継続雇用する制度を導入。その後も能力や体力の条件を満たせば、年齢の上限なく生涯働くことができます。さらに65歳までは昇給があり、65歳以降は定年時の基本給が維持されます。
「こころの医療センター五色台」で働く職員の中で最高年齢なのが… 眼科医として働く井上愼三名誉院長、82歳。
(瀬戸内海放送 10月3日)

医師免許に定年はない。したがって、医師として仕事を続けることに年齢制限はない。ただ、医師が高齢になっても現役で活躍できるようにするには、高齢の医師が働きやすい環境を整えることが重要だ。五色会では、医師だけでなく、看護師など病院スタッフ全員が高齢になっても働ける環境作りに努力している。

その環境作りのひとつが、フルタイムだけでない柔軟な勤務形態を選択可能にしていることだ。本人の能力と体力、あるいは、ライフスタイルに合わせて週1日や週4日など、勤務時間の選択の幅を大きくしている。

加えて、若いスタッフと高齢のスタッフとの分担と協力を最適化する努力も続けている。この記事では、「高齢者があまり得意じゃない部分を若い人が補う、経験不足を高齢者が補う。」という理事長の言葉が紹介された。この補完関係がうまく効果をあげるか否かは、多様な人材で構成された組織を機能させる上で重要なポイントだ。