年齢は障壁にあらず、シニア起業家の方が成功する確率が高い

シニアにとって引退は、コンピューターを学び、スモールビジネスを始める機会にもなる。実際、ニューヨークのシニア・プラネットでは、それが行われている。
MITテクノロジーレビューによると、シニア・プラネットはコミュニティセンター兼コワーキングスペースで、グーグル・ハングアウトのようなコンピュータープログラムの使い方から、オンラインショップの開き方まで、さまざまな講座を開講している。
シニア層は労働者として重要な存在になってきている。アメリカ労働省によると、2024年までに、労働者の中で55歳以上が占める割合が最大になる。
(BUSINESS INSIDER 8月17日)

日本でのシニアの起業は、それまでの人生で蓄積してきたノウハウや人脈を活かしたビジネスモデルを中核に据えることが多いが、米国の場合は、さらに、これに加えて、シニアが最新テクノロジーを学習して、新たなビジネスモデルを提案することも少なくない。また、それを支援する民間のサービスも充実している。

この記事の中では、シニア向けサービスの事業者「シニア・プラネット」の創設者が「年齢は起業や成功の障壁ではないが、テクノロジーは時には障壁になる」と述べているが、テクノロジーを使いこなせないことが障壁とまではならなくても、成功の機会を小さくする可能性はある。

年齢が高いからという理由でITやAIやネットビジネスなどの最新技術を学べないというのは、根拠の乏しい固定観念だ。意欲と能力があれば、いくつになっても新しいことを学ぶことはできる。日本でもシニア向けのリカレント教育に力を入れるべきだろう。