職場に50歳以上の従業員が必要な10の理由

賢い企業は従業員を採用する際、候補者の年齢が重大な問題ではないことを知っている。簡単に言えば、年齢の高い候補者が持つ経験は、彼らに優位性を与えているということになる。

50歳以上の労働者が持つ以下の10の特徴が、企業が彼らを雇用すべき理由だ。

1. 忠誠心と信頼性
年齢の高い従業員を雇用し続けることは、企業にとっての利益になる。企業は新たに採用する従業員の選考から研修までに、途方もない時間と資金を投資している。それにもかかわらず、彼らの多くはあっという間に、輝かしい、より高給のポジションのために転職していく。(Forbes 8月13日)

日本でも50歳以上の雇用を増やす企業が多くなってきたが、日本企業にとって、年齢は未だに「重大な問題」だ。一方、経験や能力を重視する欧米企業では、年齢はそれほど大きな問題ではない。したがって、他の条件が同じなら、経験や実績を持つ高齢者の方が採用される確率が高くなる。その結果、若年層の失業率の方が高くなり、このことが社会不安の一因にもなっている。日本でもいわゆる就職氷河期には同じことが起きた。

このフォーブスの記事が挙げる50歳以上の労働者が持つ10の特徴のうち、最初に指摘されているのは「忠誠心と信頼性」だが、これは、欧米企業にとって高齢の従業員を雇う最大の理由がここにあるからだ。どの企業も経験豊かな従業員を自社に引き留めたい、あるいは、新規に採用したいと思っている。その点では、日本企業も同じであり、欧米企業の人事、採用プロセスから学ぶべきことも多い。一方で、日本社会としては、経験や実績を職場以外の場でも積むことのできる手段を用意し、就職氷河期世代を再び生まないようにする努力も必要だ。