国家戦略特区、「シニア・ハローワーク」など認定へ

政府は、地域を限って大胆な規制緩和を行う国家戦略特区を巡って、特区に指定された北九州市で、働く意欲のある中高年の人たちの就職を重点的に支援する「シニア・ハローワーク」を設置するなど、新たに29の事業計画を認定することになりました。
政府は、地域を限って大胆な規制緩和を行う国家戦略特区を巡って、24日、追加で認定する事業計画を検討する会議を開き、新たに認定する29の事業計画を決めました。
このうち北九州市では、働く意欲のある中高年の人たちを地域の活力につなげようと、50歳以上の人の就職を重点的に支援する「シニア・ハローワーク」をことし8月に設置するとしています。
(NHKオンライン 3月24日)

現在、高齢者向けハローワークは60歳以上とされているが、北九州市が新たに設置する「シニア・ハローワーク」は、これを50歳以上に引き下げる。定年退職後の世代だけでなく、定年退職前の世代まで含めてハローワークが手厚いサポートをすることは、中高年の労働市場での流動性を高め、その活躍の場を広げる上で有意義だ。
シニアと呼ばれるのに抵抗がある50歳もいるかもしれないが、50歳で転職して65歳まで働けば、15年間働くことになる。日々の生活費を稼ぐだけでなく、ひとつの仕事を成し遂げることのできる期間だ。新たな制度を活用し、充実した第二の人生を見つけるのも悪くない。
シニア・ハローワークが北九州市限定の特区だけでなく、全国に設置されることを望みたい。