愛知労働局、60歳以上限定の合同就職面接会

厚生労働省の愛知労働局は十四日、六十歳以上だけを対象にした初めての合同面接会を、名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)で開いた。雇用情勢が改善され、新卒や現役世代の人材確保が難しい中、一線を退いてもなお就労意欲のあるシニア世代に期待する企業が増えている。
(中略)
 会場には、労働局の予想を上回る百人超が来場。名古屋市内と尾張・知多地区の中小企業十七社が出展した。会場の関係で十七社に絞ったが、事前募集には八十社超が名乗りをあげるなど、企業側の関心は高い。
(中日新聞 12月15日)

全国各地のハローワークで高齢者向けの窓口を開設するなど、厚生労働省と各地の労働局は高齢者の就労支援へ向けた取り組みを強化している。今回開催された愛知労働局管内で初めてとなる60歳以上限定合同就職説明会もその一環だ。
合同説明会は、企業にとっては百人を超える求職者の話を聞き、どのような働き方を希望しているかを知る良い機会となる。一方、求職者にとっても、多くの企業と接することができ、高齢者に対して地域の企業からどのような仕事のニーズがあるのかを把握するのに役立つ場となる。
中京地域は、日本の製造業の中心であり、ここでの高齢者の就労マッチングの経験と実績は、日本中の製造業の高齢者活用の場において、貴重なノウハウとして活かされるだろう。今後、このような合同就職説明会が定期的に開催され、ノウハウが持続的に蓄積されていくことを期待したい。