働く高齢者も報酬重視 タイミー登録2倍、シルバー人材センターは減

高齢者が仕事を見つける手段が変わってきた。公的組織であるシルバー人材センターの会員数は2009年度のピークから15%減る一方、スポットワーク「タイミー」に登録するシニアは1年で2倍に増えた。
(中略)
仲介最大手のタイミーによると、65歳以上の登録者は25年におよそ11万人と、前年比で2倍に増えた。倉庫でのピッキングといった軽作業や飲食、コンビニでスポットワーカーとして働いているケースが多い。タイミーの求人は原則、先着順で採用が決まる。年齢や職歴だけを理由に採用が見送られることはない。「こうした選考プロセスが高齢者から支持されている」(同社)
(日本経済新聞 6月4日)

シルバー人材センターは、高齢者の就労機会の拡大を目的としている。そのため、報酬よりも働く機会を確保することに重点を置きがちだ。報酬を低く設定した方が求人は増えるため、報酬は低く抑えることが多い。一方、タイミーのような民間の仲介業者では、労働力の需給関係で報酬が決まるため、人手不足が深刻な仕事の報酬は高くなる。それぞれ目的が異なるので、どちらが良いとは一概に言えない。結局、仕事を求める高齢者の選択の問題だ。より報酬の高い仕事を求める高齢者が増え、高齢者でも高い報酬で雇いたい企業も増えたため、タイミーを選択する高齢者が増えている。

シルバー人材センターもこうした社会のニーズに積極的に応えるとしたら、仕事の選択の幅を拡大するべきだろう。低い報酬を一律に適用するのでなく、仕事の内容によって賃金に差をつけたり、繁忙期と閑散期でサービスの価格体系を変えたりと、求人と求職のマッチングをよりきめ細かくして、双方に多様な選択肢を提供するのも一案だ。