キャリアや子育て一段落「中年の危機」、増える不安や悩み

人生100年時代の折り返し地点を迎えた40〜50代の世代で、将来への漠然とした悩みや不安を抱える人が増えている。キャリアや子育てが一段落したタイミングで精神的に不安定になる現象で、「ミッドライフクライシス(中年の危機)」とも呼ばれる。
(中略)
ミッドライフクライシスは、1965年にカナダの心理学者エリオット・ジャックスが提唱したとされる。家庭や職場での役割の変化や、加齢による身体的変化が生じる中年期に強い葛藤や不安などを抱いてしまう現象を指す。「第2の思春期」という捉え方で、日本でもここ数年、関心が高まってきた。
(日本経済新聞 5月4日)

ミッドライフクライシスという言葉は1965年に生まれたが、この症状は、遥か昔から人類にはあったのだろう。もっとも、縄文人の平均死亡年齢は、約31歳と言われているので、多くの人は40~50代になる前に亡くなっていた。子供を育て終わると親は死を迎えるというのが人類のDNAに刻み込まれた生き方なのかもしれない。子孫を残すという使命を終え、自分の死を意識し始めると、精神的に不安を感じるのは、生物として自然なことでもある。

しかし、現代人の寿命は長い。40~50代はまだ折り返し点だ。ミッドライフクライシスを自覚したら、ここから生まれ変わって、新しい人生を生きるつもりで、自分の価値観や目標を見直し、若い時にできなかった新しい挑戦をしてみるべきだ。縄文人に比べて2倍の人生を生きることができると思うと、元気も出るだろう。