おひとりさまの老人ホーム探し、70歳が適齢期

身寄りのない高齢者にとって「終の棲家(ついのすみか)」選びは大きな悩みの一つだ。一人暮らしは気ままだが、病気や事故などの不安がつきまとう。有料老人ホームの中には元気なうちから入居できて、介護が必要になっても終身で過ごせる施設が目立ち始めた。
(中略)
施設選びには情報収集力、体力、判断力の3つが欠かせない。2022年版の厚生労働白書によると、70〜74歳の要介護認定率は5.5%だが、75〜79歳で12.4%に上昇し、80〜84歳は26.4%に達する。介護が必要になってから施設を探すのは大変だ。
(日本経済新聞 5月4日)

「情報収集力、体力、判断力」が衰えないうちに終の棲家を探す方が良いのは確かだ。しかし、介護が不必要な間は、有料老人ホームを探す気になれない人も多い。また、90歳まで生きるとすると、70歳からは20年あり、長期に渡って施設に費用を支払うもの負担が大きいという思いも頭をよぎる。結果、元気な間は自宅で過ごし、介護が必要になったときに、家族が施設を探すというケースが多くなる。

ただ、どのような施設があるのかを早目に調べ、最期の過ごし方について自ら計画を立てておくことは、家族に迷惑をかけず、自分らしい老後を送るという意味では、良い選択だ。70歳でなお元気に働ける状態なら、介護施設で働いてみるというのも選択肢のひとつになる。人手不足の介護業界はシニア職員の需要も大きい。働きながら老人施設への理解を深めるのもよいだろう。