体を動かすと脳も変化! 人生後半、新たな趣味で認知機能を守る
高齢者の楽器の練習が認知機能の維持に役立つ。そして70歳を超えたチャレンジにも効果がある――。こう話すのはZEN大学知能情報社会学部教授・京都大学名誉教授の積山薫氏だ。積山氏はさらに、頭を使いながら行う体操やダンスでも、70代からの認知機能や幸福感向上の可能性があると言う。
(中略)
70代で楽器演奏に挑戦した高齢者は4カ月で記憶力が向上し、その後4年間の継続で、ワーキングメモリ(一時的に保持した情報を処理・操作する機能・能力)が維持された。 積山氏が長年研究してきたテーマは「脳の可塑性」だ。脳の可塑性とは、私たちが新しい経験をするときに脳の神経回路が刺激に反応し脳の構造や機能を柔軟に書き換えていくことをいう。
(日経Gooday 4月3日)
筋トレや有酸素運動によって、肉体的な健康が維持されることは広く知られている。同様に、脳トレによって、認知機能が維持されることも周知の事実だ。しかし、体を動かすことが認知機能の維持に役立つことは、それほど知られていない。
特に効果的なのは、体を動かして新しい経験をするときだ。長年経験してきたことは、それほど努力をしなくても行うことができる。刺激を受けるとしても、加齢によって少しずつできないことが増えてくるので、今までのようにうまくできないというネガティブな刺激が多い。新しいことに取り組むと、ゼロからのスタートなので、日々、進歩を実感できる。向上心は、いくつになっても、人を動かすエンジンだ。向上心が満たされる努力はポジティブな刺激となる。高齢になってからの仕事選びも、過去の経験を活かしつつ新たな経験を積むこともできる仕事が良いのかもしれない。
