「脳は老化する」とあきらめない、脳を活性化する秘策とは

年齢とともに脳は衰えていき、若い頃のようには機能しない――とあきらめるのは早い。私たちの脳は何歳になっても成長し、「70代や80代になっても向上していく力がある」ことが最新研究で明らかになってきた。とはいえ、何もしなくていいわけではない。脳の若さを保つには、脳の特徴を踏まえたうえでの効果的な働きかけが重要だという。
(中略)
流動性知能にあたる推論能力や処理速度は20代前半でピークに達した後、年齢とともに低下するが、結晶性知能を示す語彙力は60代まで上昇し、その後も大きくは下がらないことが分かった。また、流動性知能や結晶性知能には含まれないものの、それらと関連する能力として、道徳的推論(生命、法律、良心、刑罰への評価能力)や、認知バイアスを避けて合理的意思決定をする能力は50歳以降に伸び、80代になっても向上し続けていることが明らかになった。
(日経グッデイ 4月16日)

脳の機能は、加齢によって一様に老化するのではなく、あまり衰えない能力もあることは、実際に歳を重ねてみると実感する。ただ、人はどうしても向上する能力よりも衰える能力に着目しがちだ。そして、自らの老化を意識することで、ますます老化を加速させる。逆に、老化しにくい脳の能力を積極的に活かすことを考えることも重要だ。

また、この記事でも指摘されていることだが、老化しがちな流動性知能も、脳トレや反復学習をすることで、ある程度維持することができる。筋トレがいくつになっても筋力低下の予防に有効なように、脳トレも脳の老化防止に効果がある。

老化しにくい脳の能力を活かし、老化しやすい能力はトレーニングを続けることで維持することができれば、高齢になっても働くことは可能だ。そして、働くことが脳トレとなって脳の機能維持に役立つ、という好循環も生まれるだろう。