「おひとりさま」高齢になったら住居どう確保?

単身世帯、いわゆる「おひとりさま」の割合は年々高まっている。高齢になったら住まいをどう確保し、どのように暮らしていくか不安を抱える人も多い。
(中略)
高齢者向け住宅に住むのも選択肢の一つだ。自立した生活が送れているうちは、サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームへの入居が選択肢となる。有料老人ホームには、住宅型と介護型があり、費用やサービス内容は施設によって大きく異なる。将来の介護の可能性も見据え、内容をよく確認したい。
友人などと一緒にシェアハウスで暮らすという住まい方もある。日常的に人の目があることで安心感が得られ、かかる費用も賃貸住宅での生活より抑えられる場合が多い。他の人との交流が生まれ、孤立を防ぐ効果も期待できる。一方で、共同生活が合うかどうかは性格や価値観に大きく左右されるため、全ての人に向くわけではない。
(日本経済新聞 1月23日)

生涯独身の人も珍しくないし、既婚者でも最期は一人になる確率は高い。高齢の一人暮らしの住まいをどうするかは、生き方の問題であると同時に社会問題でもある。資産価値の高い住宅を持っている人は、その持ち家を売って高齢者向け住宅や老人ホームに転居する人も多い。ただ、サービスレベルの高い施設は、入居時に必要な費用も高いので、持ち家が高く売れない場合は、経済的に厳しくなる。資産を持っていない人でも老後の一人暮らしを快適に過ごせるよう、社会としては多様な選択肢を用意する必要がある。

その点、シェアハウスは、住居費を抑え、一定程度のプライバシーを守りながら孤独を避けることができるため、利用が広がっている選択肢のひとつだ。共同生活者同士が助け合うことで、介護サービスではカバーしきれない日常生活のサポートも得られる。話し相手がいつもそばにいるのも心強い。現在は、自治体やNPOが運営している例が多いが、健康な入居者も運営に参加することで、雇用の場としても機能させることができるだろう。