シニア世代〝特別扱いしない〟社風が定着に一役

農業機械や建産機向けのパイプ部品加工を手掛けるコーケン工業は、全社員300人の約3割弱を60歳以上が占める。現在は70代が36人、80代も10人勤務する。
(中略)
採用でも特別なことはしておらず、一般社員と同じ社員教育を受けて、昼食も食堂で取る。シニア世代を〝特別扱いしない社風〟が、世代や立場を超えたコミュニケーションを円滑にしている。79歳の従業員が同じラインの若手や障がい者社員らと仲良くなっている事例も。「シニア世代は面倒見の良い人が多い」のも、現場の活性化やノウハウ・技能伝承に一役買っている。 
(鉄鋼新聞 1月5日)

コーケン工業は、自社の社員が高齢になっても働けるよう人事制度を整備しているだけでなく、社外からの採用においてもシニアを受け入れており、採用制度でもシニアを特別扱いしていない。シニアや障害者が働きやすい環境を整えるには一定の配慮も必要だが、それらの配慮はすべての従業員にとっても有益だ。シニアや障害者だけの特別なルールを決めるのではなく、全社共通のルールをシニアや障害者が働きやすいよう変えていくのは理にかなっている。

また、そうすることで、皆が対等の立場となり、組織内のコミュニケーションも円滑になる。蜜なコミュニケーションは、従業員間の助け合いを促進し、有形無形のシナジー効果を生む。シニア世代を〝特別扱いしない社風〟は、働き方が多様化する時代において、あるべき組織風土のひとつとして認識されるようになるだろう。