中高年の転職数、4〜9月は過去最高

転職市場で中高年の存在感が高まっている。大手転職サービス「doda」上のミドルシニア(45〜60歳)の転職者数は2025年4〜9月期は19年同期比2.49倍と、過去最高だった。人手不足が深刻化する中、ベテランの即戦力を求める需要を追い風に特に50代前半の転職が目立つ。平均決定年収も上昇傾向にあり、年齢による「転職限界説」は薄れつつある。
(日経MJ 12月14日)

黒字リストラを急ぐ大企業が相次ぐ一方、人手不足で若年層を十分に確保できない企業はシニアの採用に動いている。シニアの転職市場は需要と供給の両面で拡大中だ。どちらかといえば需要の方が強く、かつ、全世代に渡って賃上げが浸透してきたことで、平均決定年収も上昇傾向を維持している。

企業内の処遇で年功序列が薄れ年齢による差が縮小していることも、転職市場に影響を与えている。今後、ジョブ型雇用が一般的になり、年功よりも特定の業務における能力や成果で処遇が決まることが普通になれば、シニアの労働力の流動性はさらに高まるだろう。自分が専門とするジョブでのスキルを磨くことは、企業を越えた労働市場で活躍の場を得るのに役に立つ。

ただ、技術革新や国際関係などの外部環境の変化で、社会で必要とされるジョブは変化する。たとえば、AIの進歩によって、社会全体で雇用が減少するジョブはある。こうした変化に対応できる柔軟性も持つことは、長く働き続ける上で重要だ。