「予備校の街」名古屋・千種にシニア移住、都心近接
「予備校の街」の名古屋・千種が「住む街」へと変貌している。JR千種駅近くに、名古屋市で最大規模となる高さ約190メートルの超高層マンションの建設に向けた準備が進む。想定する買い手は郊外の裕福なシニア層だ。
(中略)
愛知県は「戸建て王国」と呼ばれている。製造業の製造拠点が多い名古屋郊外に戸建てを建てて生活するのが、代表的なライフスタイルとされてきた。ただ、高齢になると自動車の運転が欠かせない郊外での生活が難しくなる。そこで、買い物や交通の便がいい名古屋市中心部に「セカンドハウス」を構える動きが出ている。
(日本経済新聞 12月3日)
大都市では、郊外の一戸建てを売却して、都心のマンションに転居するシニアが増えている。子育てには、建物面積が広く、部屋数も多く取れる一戸建てが便利だが、子供が成長して独立すると広さを持て余す。むしろ、狭くても便利な都心に住む方が生活しやすい。マンションには管理費も必要になるが、戸建てのように自分で管理しなくてもお金を払えば管理会社が毎日管理してくれるのは、シニアにとっては楽だという考え方もある。
ただ、東京23区のようにマンション価格が急騰した地域では、近郊の一戸建てを売却しても都心のマンションが買えないこともある。その点、名古屋の都心型マンションはまだ東京ほど高騰していない。一方、トヨタの本社がある豊田市などの名古屋近郊の戸建て住宅地は現役世代の需要が旺盛だ。近郊から都心への住み替えは経済的なハードルが低い。
東京近郊に一戸建てを持つシニアも東京都心のマンションへの転居が難しいなら、名古屋のマンションを購入するというのも選択肢のひとつだ。名古屋自体が大都市で生活に便利であると同時に、東京や京都、大阪へのアクセスもよい。リニア新幹線ができれば、利便性はさらに向上する。今後、老後は名古屋でというトレンドが生まれるかもしれない。
