シニア層の副業・兼業を東京都が支援
一つの会社で働き続けてうん十年。やりがいや収入など漠とした不安を覚えている中高年世代は少なくないだろう。東京都は昨年度、こうしたシニア層の副業・兼業を支援する「プラチナ・キャリアセンター」を開所した。セミナーや企業との交流機会の提供などを通じて、新たな一歩を後押ししている。
(東京新聞 10月12日)
プラチナ・キャリアセンターは、東京都と東京しごと財団が主催し、50歳以上の人が企業等に在籍しながら業務委託による副業・兼業などを行うことを支援する拠点だ。ネットで民間の事業者が副業・兼業のマッチングサービスを提供している時代に、官営の物理的な拠点が必要なのかという意見もあるが、ここでは、案件紹介だけでなく、セミナーや税理士、社会保険労務士、中小企業診断士への相談、交流会なども行われ、総合的なサービスが提供されている。副業・兼業に関心はあるが、どう取り組んでいいのかよく分からないという層には役に立つサービスだ。また、企業に対しては、50歳以上の在職中で専門スキル等を保有している経験豊富な人材の採用を支援している。副業・兼業の裾野を広げるという点では、求職、求人の双方を支援するこうした施設も意味がある。
今後は、このようなサービス自体の裾野を広げることが課題だ。プラチナ・キャリアセンターは虎ノ門タワー20階という好立地にあるが、運営の費用対効果を考慮するならば、インターネットを介したオンラインサービスや郊外へのサテライトオフィスの展開など、より安く早くサービス網を広げることも必要だろう。
