「レンタルおばあちゃん」人気、働くシニア急増
働くシニア世代が増加しています。
(中略)
そんななか、シニア世代の新しい働き方、いわゆる「レンタルおばあちゃん」を提供している会社があります。日々の面倒くさいことや困ったことに対応してくれるこの会社には、60代以上のシニア部門があり最高齢はなんと94歳。およそ100人が在籍しています。3年前に登録した小野田さんは大学のレポート作成のため、おばあちゃん世代の意見が聞きたいという依頼を受けて相談に乗っていました。
(中略)
手の込んだ料理を作ってほしい、洗濯やベビーシッターをお願いしたいといった家事から、手紙を達筆なおばあちゃんに書いてほしいという珍しい依頼もあります。「彼氏と別れたいけど、ハッキリ伝えられないから、おばあちゃんについて来てほしい」「結婚式に親戚が足りないから身内として、出席してほしい」などの驚きの内容もありました。
(テレ朝NEWS 7月3日)
三世代同居の大家族が地方でも珍しくなった今、おじいちゃん、おばあちゃんの助けが欲しいときに、ニーズに合った高齢者を探して派遣してくれるサービスに一定の需要が出てきている。高齢者にとっても、仕事というより、お手伝いをしている感覚で、若い世代の役に立てることは、喜びの体験でもある。「レンタルおばあちゃん」は、助けて欲しい若い世代と助けてあげたい高齢者をうまくマッチングして、双方の満足度を向上させることに成功した。
実は、当然のことではあるが、おじいちゃんのレンタルをする会社も存在する。さらに言えば、より年齢層の若い、おじさん・おばさんレンタルの会社もある。もっと若い層だと合コンの数合わせなどのために若い人を貸し出すサービスもある。人のレンタル業界は、年齢や性別にかかわらず、需要のある世界のようだ。そこは、いくつになっても働ける職場でもある。一般の業界でも、年齢に応じて、それぞれの人に合った需要を見つけることができれば、そこに雇用機会を生み出すことができるはずだ。人材レンタル業から学ぶこともありそうだ。