シニアに広がる「おてつたび」、人材難の地方と旅人をマッチング
人手不足に苦しむ地方の事業者と、仕事を手伝いながら旅をしたい人をつなぐ人材マッチングサービス「おてつたび」。2019年のスタート当初は若者の利用が大半だったが、最近ではシニアの参加者も増え、これまでの最高齢は84歳だという。
(毎日新聞 4月19日)
定年延長などで、今まで働いてきた職場に長く働き続ける人が増える一方、退職して、自由に居場所と仕事を選ぶ生き方を選択する人もいる。お手伝いしながら旅をするのは、ひとつの組織の中で仕事をするのとは、また違った楽しさをもたらしてくれるものだ。こうした自由を満喫するのは、学生時代の夏休み以来だという人も少なくない。
インターネットを介して遠隔地の仕事をすることも可能な時代ではあるが、物理的に移動して、現場で現地の人々とふれあいながら一緒に働くというのも価値のある体験だ。お金を効率的に稼ぐことよりも時間を効果的に使うことを重視する生き方なのかもしれない。3日働いて得た収入で4日間遊ぶ1週間と毎日旅をしながら時々お金を稼ぐ1週間、どちらの過ごし方が良いとは一概に言えないが、人生の選択肢として、どちらもあってよいだろう。