ミドル・シニア層のIT人材採用が拡大
レバテック株式会社は、IT人材を採用する企業担当者522名を対象に、IT人材における40代以上の採用実態について調査を実施し、結果を発表した。
(中略)
70歳までの就業機会確保、約2割が「既に取り組んでいる」と回答。組む理由は、「技術・知見を継承したいから」「ベテランの即戦力人材を確保したいから」
(求人ボックスジャーナル 4月18日)
かつて、システムエンジニアのようなIT人材は35歳で現役を退くと言われていた。しかし、今や、IT人材の方がシニアになっても仕事を続けることが多くなった。最新技術を取り入れることに関しては、若いエンジニアの方が得手ではあるが、企業で運用している既存システムは、最新技術で実装されたものばかりではない。企業の情報システム部門は、新規システムの開発よりも既存システムの運用に多くの工数を割かなければならいのが現状だ。古い技術で開発された既存システムのメインテナンスには、シニアが持つ知識が必要になる。
また、新規システムの開発においても、規模が大きくなるとプロジェクト管理の質が重要になる。IT技術の革新によって、プロジェクト管理の手法も進化を遂げているが、大規模プロジェクトの管理には、最新技術の理解だけでなく、経験によって裏付けされたノウハウが必要だ。この点でもシニアIT人材の活躍が期待される。