成田空港で定年退職控えた自衛官がインターンシップに参加
空港で航空機の地上での誘導や荷物の積み降ろしなどを行う「グランドハンドリング」の人手が不足するなか、成田空港を拠点とする会社が定年退職を控えた自衛官に仕事を経験してもらうインターンシップを行いました。
空港の「グランドハンドリング」はコロナ禍で航空需要が減少したあとに外国人観光客の数が急激に伸びたことに伴い、人手不足が顕著になりました。こうしたことから成田空港を拠点とするハンドリング会社「JBS」は、大型の特殊車両を扱った経験などがある自衛官を即戦力として採用しようと、22日初めてインターンシップを行いました。
(NHK 10月22日)
自衛官の定年は国家公務員の中でも早い。それだけに、定年後の再就職先の確保は自衛隊とっては重要な課題だ。現在でも、自衛隊のパイロットが民間航空会社へ再就職することは珍しくない。グランドハンドリングは内容に違いがあるものの航空自衛隊の基地でも必要な業務であり、ノウハウを持った自衛隊員は少なからずいる。陸上自衛隊でも、特殊車両の運転を経験してきた隊員は即戦力になるだろう。民間空港でグランドハンドリングを担う企業と自衛隊の定年退職者のマッチングは成功する確率が高い。
このような取り組みは民間企業間であっても意味がある。同じようなスキルやノウハウを持つ複数の定年退職者を求める企業があれば、そのような定年退職予定者がいる企業とマッチングさせ、両社の間でインターンシップを含む転職支援を企画するサービスが、今後、登場してくるかもしれない。