東京都制作「シニアライフお役立ち」ブック

東京都は「フィフティ(50)・アップ世代」と名付けた50歳~64歳の人に向けて作成した「東京50アップBOOK」を2020年6月上旬頃から配布する。
高齢期に向けた仕事や趣味、社会貢献活動の情報を掲載し、年齢を重ねても安心して自分らしく暮らしていくために役立つ情報を届ける。
(中略)
都は同書制作にあたり、都在住の50歳~64歳の男女4006人を対象とした実態調査をした。「将来行いたいこと」で回答が多かった項目は「趣味・娯楽(84.0%)」、次いで「旅行・行楽(81.7%)」、「スポーツ(58.7%)」。
(J-CASTニュース 4月14日)

「将来行いたいこと」を聞かれると「仕事」という回答はあまり返ってこないが、仕事を続けたい人は多い。とはいえ、仕事に関する情報ばかりだと高齢者の関心が集まらない。

仕事の情報と高齢者の関心の高い趣味、旅行、スポーツなどの情報を組み合わせて、総合的な情報提供を図るのは良い戦略だ。

この本の中の「夢を実現するために 50⤴からできること 仕事編」には、「東京しごとセンター体験ルポ」が紹介されている。東京しごとセンターはすべての世代を対象に、就労に関するカウンセリグやセミナーを行っている組織だが、ハローワークほどの認知度はない。

特に、55歳以上のシニアを対象に提供しているサービスについては、詳しく知っている高齢者はそれほど多くないだろう。こうしたサービスを趣味やスポーツなどの他の情報と共に紹介すれば、今まで関心が低かった層にも訴求することができる。

まずは、将来の仕事について関心を持ってもらうことが重要だ。