ご存知ですか?-シルバー人材センター-

シルバー人材センター、高齢者、生きがい、アルバイト、シニア、定年後

“シルバー人材センター”をご存知ですか?「高年齢者が働くことを通じて生きがいを得ると共に、地域社会の活性化に貢献する組織」で、地域の家庭や企業、公共団体から仕事を受注し、会員として登録されている高年齢者の中から適任者を選んでその仕事をしてもらうという仕組みを管理しており、原則として市(区)町村単位で設置されています。基本的には公益法人なので、シニア向け公的アルバイトあっせん業者といったところでしょうか。

請け負う仕事の内容は「臨時的・短期的又はその他の軽易な仕事(特別な知識、技能を必要とする軽易な仕事)」で、具体的には、家庭教師や翻訳・通訳、庭木の剪定、大工仕事、一般事務、宛名書き、建物管理、駐輪場管理、草刈り、農作業、家事サービスなどとなっており、さながら町の便利屋さんです。

シニアにとってのメリットとしては、自分の経験を地域社会に還元できること、ライフスタイルや希望、能力に応じた働き方ができること、地域社会と密接な関係を築き貢献できること、などがあげられます。会員に対するアンケートでは、「健康によい」「生きがい」など生涯現役生活に欠かせないポイントや、「経験を活かす」「社会貢献」など社会との繋がりを求めて働いている様子が伺えます。

シニアにとってのメリットとしては、自分の経験を地域社会に還元できること、ライフスタイルや希望、能力に応じた働き方ができること、地域社会と密接な関係を築き貢献できること、などがあげられます。会員に対するアンケートでは、「健康によい」「生きがい」など生涯現役生活に欠かせないポイントや、「経験を活かす」「社会貢献」など社会との繋がりを求めて働いている様子が伺えます。

営利を目的とした事業ではありませんので、発注者にとっては少ない費用で仕事をしてもらえるというメリットがあります。実際、民間のハウスクリーニング業者に頼めば数万円という家事サービスは、シルバー人材センターに頼むとわずか数千円だそうです。もちろん、専門業者と同じレベルのサービスを期待できるわけではありませんが、数千円でちょっとしたお手伝いを、しかも地域の方に手伝っていただけるというのは、利用者にとっては非常にありがたいことかもしれません。しかし一方で、植木屋、工務店、警備会社等々、センターの事業を生業としている事業者もたくさんいます。シニア人口が増え、会員数も拡大している中で、センターとしても請負う仕事を増やしており、低料金で仕事をもっていってしまい民業圧迫につながっているという声も一部にはあるようです。

会員数が増えてくると、登録はしたものの仕事がこない、という状況も当然生まれてきます。実際にセンター経由で仕事をしている方にお話を伺いましたら、「結局は“営業”です」とおっしゃっていました。自分のやりたいこと、できることを明確に伝え、必要であればスキルを磨き(センターでは技能・技術を高めるための講習が行われています)、センターの方と密にコミュニケーションをとる。そして、ひとつひとつの仕事をきちんとこなしていくことで信頼を確立して好循環につなげる。仕事の選り好みをしたり、お小遣いを稼げるボランティア程度の軽い気持ちでは、ここでも活躍はできそうにありません。