年始の意外に大きな出費「お年玉の実態」

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小さい頃、お年玉というのは本当にうれしいものでした。いつも奮発してくれる親戚のお兄さんに会うのを、心待ちにしていた記憶がお正月になると蘇ります。そんなお年玉も、あげる側になると色々と悩んでしまうもの。今年はみなさん誰にいくらお年玉をあげましたか?

昨年の11月末に、住信SBIネット銀行が口座保有者に対して行った調査の結果をご紹介しましょう。(住信SBIネット銀行個人顧客対象、回答者数2242人)
2014年にあげるお年玉の総額予算は平均27,328円。これは、前年の調査と比べて1185円の増加となり過去4年間の調査で最高額となったそうです。

総額が増える理由としては、「あげる人の年齢が上昇した(59.7%)」、「あげる人数が増えた(28.2%)」などの家族構成に係ることをあげた人が多いのですが、中には「お金に余裕が出てきた(1.6%)」、「収入(ボーナスなどを含む)が増えた(0.8%)」といった景気回復をうかがわせる理由をあげる人も少しですがいます。


総額予算を年代別に見てみると、30歳代=17,267円 40歳代=25,361円 50歳代=35,128円 60歳代=12,236円と50歳代が最も多くなっています。
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60歳代が最も少ないというのはやや意外ではありますが、自分や親戚の子供たちが成長してお年玉をあげる対象が少なくなっている一方、孫がいたとしてもまだ小さくて多くの金額をあげる必要がない、といったところでしょうか。

 

さて、では“誰にいくら”あげるのか。年代別に集計されていますので、最も支出額の多い50歳代のデータで見てみましょう。(割合が多い上位のみ)
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小学校低学年:1001~3000円=51.4% 3001~5000円=21.2% 1000円以下=14.0%
小学校高学年:3001~5000円=44.9% 1001~3000円=34.8% 5001~10000円=14.0%
中学生:3001~5000円=45.9% 5001~10000円=38.5% 1001~3000円=6.8%
高校生・専門学校生・大学生: 5001~10000円=54.7% 10000~30000円=28.5% 3001~5000円=9.8%

小学校低学年では「1001~3000円」、高学年と中学生には「3001~5000円」、高校生・大学生になると「5001~10000円」が主流というのは、60歳代も同様です。

世の中本当にこんなもの?と思う方のために、もうひとつ別な調査の結果もご紹介しておきます。こちらは、東京メトロ系のウェブサイト、レッツエンジョイ東京のユーザー調査です(回答者数1228人)。

小学校低学年:1000~3000円=49.9% 3000~5000円=12.5% 1000円未満=42.6%
小学校高学年:3000~5000円=32.2% 1000~3000円=37.7% 5000~10000円=10.1%
中学生:3000~5000円=34.5% 5000~10000円=26.2% 1000~3000円=16.6%
高校生*:5000~10000円=36.6% 1万円以上=18.2% 3000~5000円=23.2%
(*高校生のみ。大学生他は含まず)

先の調査と比較しやすくするために同じ金額幅にまとめてみましたが、上限値が未満(1000~3000円=1000円以上3000円未満)のため、厳密な比較はできません。しかし、概ねの傾向は先の調査と変わりません。

お年玉の相場は、小学校低学年「1000~3000円」、小学校高学年・中学生「3000~5000円」、高校生・大学生「5000~10000円」といったところのようです。たくさんあげすぎたかも、もう少しあげるべきだったか…? 色々考えてしまいますね。
お年玉を貰った側の子供たちは、誰からいくら貰って何に使っているのでしょうか。長年にわたって調査が行われているものがありますので、今年の結果が発表されたら、またご紹介いたします。