‐第9回‐目標をもって生き、身体にいい習慣は実践する(個人編)

堤

こころの問題を考えていると、結局、身体の問題に行きつき、身体の問題を勉強して見ると、こころの平静さ、安定感が損なわれることが、原因になっていることが分かる。
一方、現代社会を考えると、世の中で生活する際に、多くの人の分業、連携の中で生活環境が構築されており、一人では生きていけないことは、如何に引きこもりを決め込んでいる若者と言っても、衣食住の維持が無くては成り立たないことが分かるだろう。

そうなると、共通する健康な生き方には、こころの平静さを保ち、人とコミュニケーションが取れることが必須の条件で、このことを考えると、人間の気質として、出来るだけ気持の激情に走らず、粘り強いことが望ましく、その上で相手の気持ちをくみ取り、適応するスキルが身についていることが、必要であると感じられる。

これを実現するには、たとえば温和で忍耐強い親を選ぶところから始められれば良いが、そのようなことは、実現できることではない。そこで考えられることは、何らかの人間の気質の改良に関わる目標を実現するような行動心理学的な鍛錬であったり、物理、化学の研究の成果を具体的な治療法や生活改善の行動にとりいれるなど、それぞれの目標に対応した改善の方法を、継続実践する以外に無いのである。

ご承知の通り、健康で長生きするための方法とか薬品類は無限にと言ってもいいくらいたくさんあって、それが、いろんな健康法を唱える町の専門家から大病院の先生、医者や学者の勧める数々の健康法になっているのだが、私の考えでは、全て前記の人間の気質改善と科学的治療、生活改善に収斂する。したがって、それぞれの人が自分の生き方について納得のできる目標を持ち、自分の身体に合った習慣を毎日実践すればいいことになる。

それぞれの自分が、生きていく目標を持ちその方向に少しづつ近づくように意識を持続することと、健康に向かう方向にスイッチを入れる行動の習慣を決めて、それを持続することである。

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ご参考までに私の持つ具体例を示すと、

1)生きていく目標

  • 私のこれまでの人生で経験してきたことを、若い人たちに伝える。この素晴らしい国をより元気な、生きがい、働きがいのある国にしていってほしい。
  • 長く生きることではなく、出来るだけ健康に生きる時間を続けることが出来、精神的に豊かな時間を持ち、周囲にいる人たちと楽しい時間を共有できればよい。
  • 私の家族が何時も健康であるように。妻、子供、孫たちが、それぞれの人生の目標を充実したものにできるよう、努力し続けてくれればよいと思う。

2)健康を維持するための良い習慣

  • 規則正しく。毎日の起床、食事、トイレ、入浴、就寝、の時間割を守るようにする。
  • 朝、乾布摩擦、真向法、屈伸・腰・首・目を回す、昼、歩く、夜、風呂でゆったり。
  • 食事のバランスを考える、充分な野菜、根菜、穀物、時々には肉、整腸薬、ビタミンE。
  • 塩分は少なく、水分は十分に、時々プールで水中ウオーク、ペダル回し、草取り。
  • 出来るだけ会議・勉強会には出ていく、書き物をする、クラシック音楽を聴く。
  • 乾布摩擦は、営業時代、顧客から教わった、起きたらすぐ始める、手のひら、足の裏、首、関節の節々を、ボタンを押すように目覚めさせる。真向法は、昔、研修で同室になった人が教えてくれた。これはとても有効な気がする。

しかし何と言っても継続することが肝要である。