団塊シニアの現在は?

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「団塊の世代(昭和22年~24年生れ)」は今年の年末で66歳~64歳になる。3年間で806万人(平均269万人/年)が出生した。2012年の出生数が約104万人で、その2.5倍が3年間続いた訳だから、戦後のベビーブームの凄さが分かろう。
その団塊シニアの現在はどうなっているのか?
「団塊の世代」の一人である筆者は、H24年に内閣府が実施した「団塊の世代の意識に関する調査」と独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が実施した「団塊世代の就業・生活意識に関する調査研究報告書」、および「H25年版高齢社会白書」の諸データをもとに、私の知る団塊シニアの実像を重ね合わせて団塊シニア(男性という前提で)の現状をスケッチして見た。

まず、団塊シニア100人の住居はどうかというと、75人が一戸建を、11人がマンションを持家している。残りの14人は賃貸暮らしである。
100人のうち37人が夫婦二人暮らし、子どもがいた家庭も既に子どもは独立済で、その中には結婚し孫もいて孫と会うのを楽しみにしている夫婦が少なくない。
42人はまだ子供が同居している(ただし5人は妻に先立たれているか離別している)。そのうちの7人は子どもが結婚し子どもの配偶者と孫も一緒に同居している。1人は嫁にやった娘が離婚し孫を連れて戻って来ている。それ以外の34人の多くは子どもの結婚に気を揉んでいる。なお、そのうちの8人は親も一緒に同居している。
子どもが独立済或いは子どもがいないが、親と同居している人が9人いる。親と同居している人は併せて17人になるが、その中には親の介護で苦労している人もいる。
一方、一人暮らしが9人いる。結婚しないままの独居が5人、妻と離婚或いは死別し、子供が独立或いは子どもがいないための独居が4人いる。

就労については、まだ56人が働いている。うち12人は既に定年を迎え嘱託・契約社員になっている。しかし8人がまだ正社員・正職員として働いている。
4人は元働いていた会社の子会社等の役員を続けているか、仕事の縁で団体役員に収まっている。13人は個人事業主或いは自営業である。脱サラして個人事業主として成功している者もいるし、家業を継いだ者もいる。或いは店舗等の自営業を何とかやっている者もいる。
残りの19人はパート・アルバイト・その他で仕事をかたわらにしている人たちである。その中にはもっと本格的に働きたいと思っている人もいる。
今は全く働いていないもののチャンスがあれば働きたいと思っている者が13名いる。
生活に困っている者は8人、心配ある者が23人。その外は生活の心配は無いが、収入がある方が良いし、自分を活かしたい、何かをしていたいというのが働く主な動機である。

生活上重視していることは、「仕事・事業をしたい」が43人でトップ。「趣味や勉強に取組みたい」22人、「家族との団欒を大切にしたい」15人、「のんびりしたい」8人、「ボランティア活動をしたい」6人の順である。しかし、生き甲斐はと聞くと、「趣味や勉強」と「多族との団欒」がいずれも48人でトップ、「仕事・事業」は33人とトップでは無い。(いずれも複数回答)それでも1/3が仕事を生き甲斐と感じているのは、案外凄い?
フル勤務の仕事をしている者は相変わらず忙しいが、週数日勤務の者や完全リタイア組は新たに自由になった時間に何をするかが楽しみにも課題にもなっている。
スポーツや趣味に励んでいる者が15人、地元の自治体・ボランティア組織・交流会等に参加を始めた者が18人、地域行事に参加が14人。また、カルチャーセンターや公開講座などに学習機会を求める者が8人。
1人が入院中である。6人が病気を抱えて通院している。15人には多少の健康不安があり、そのために仕事、外出、運動が制限されている。

以上であるが、調査・統計により数値が異なるケース、無回答・不詳の数値もあった中で、イメージが湧くよう敢えて大胆に纏めて見た。同世代がどのような全体模様になっているのかが見えて来て、大いに参考になった。
あなたの参考にもなりましたでしょうか?