コラム

  • 介護保険制度見直し-利用者負担は増えるも、いまだ右往左往する高齢化への対策-
    利用者の自己負担は2割に 介護保険制度見直しのための関連法案が閣議決定されました。 この法案が注目されている最大のポイントは、一定以上の所得がある人の自己負担割合を2割に引き上げることでしょう。 2000年度に導入された介護保険制度は、当初から3年間をひと区切りとして運営するとされており、実際これまでにもサービスの質の向上や医療と介護の連携などの実現に向けた見直しが行われてきています。しかし、これまで利用者の負担増に踏み込んだことはありませんでした。 厚生労働省の資料によると、2000年4月の制度開始時から2012年4月末までに、65歳以上の介護保険の被保険者数は38%増、要介護(要支援)認定者は144%増、サービス受給者は199%の増加となったそうです。 このままでいくと、介護保険の給...