コラム

  • 世界の人口問題
    まず、我国の人口問題の経過をたどっておこう。 戦前戦中は「産めよ増やせよ」、兵士を多く生み出す国策がとられた。 戦後はベビーブーム。1947~1949年生れ(団塊の世代)は、3年間で806万人、平均269万人/年が出生した。一人の女性が一生のうちに産む子どもの数の平均値を合計特殊出生数というが、1949年時点の合計特殊出生数は4.32であった。 1949年生れの筆者の小学校時代は校舎が足らず、1年生のときは生徒を午前と午後に分けて授業をする2部制が採用されていた。2年生のときに新しい学校ができ、4年生以下の生徒(1947年生れに合致)が半数に分れて新設校に移った。団塊の世代のためにあちこちで学校が新設された訳である。 敗戦後の貧乏な国にぞくぞくと子どもが増えたことに政府は危機感をつのらせ...