コラム

  • グローバルで活躍するアジア人は?
    グローバル化の過程で私が知ったフィリピンの事例についてご紹介したい。 この20年間にM重工の輸出比率は3割から7割になった。 驚異的とも言える輸出比率の増大であるが、同業他社も似たり寄ったりであろう。 そのぐらい国内マーケートが飽和状態となっていて、海外へ伸びて行かざるを得なかったということである。 20年前、輸出競争力を強化するためにM重工のエンジニアリング部門が取り組んだのは、 フィリピンにエンジニアリング会社を設立し、輸出プラントや機械の詳細設計図、部品設計図をそこで作成することだった。 フィリピンには優秀な学卒エンジニアが多く、そうした人材を幾らでも採用できる環境にあった。 概念設計、基本設計のみ日本で行い、後はフィリピン人を使うことで時間当りコストは約1/10、 また輸出...
  • 産業経済が人間生活を変えた
    Russell Bakerのピューリツア賞受賞作“Growing up”には、昔...